S T O N E S ' 7 3

若かりし頃の ZZ Top


 1973年1月21,22日、ZZ Top は The Rolling Stones の前座としてハワイ・ホノルルでステージに立ちました。ちなみに、ストーンズはこのハワイ公演の後に初来日をする予定だったのですが、ミック・ジャガーがドラッグをやっているという理由で入国許可が下りず、東京公演の20日前になって急遽来日が中止になった時でもありました。

 以下、当時の Music Life 誌より。


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◆前座のZ・Z・トップから会場はノリ始めた

 会場は、1月14日に行われたエルヴィス・プレスリーの宇宙中継と同じ、約1万8千人収容の円形型の”インターナショナル・センター”で行われ、全日とも超満員、日本の武道館のようにどこからでも見通しがきくようになっている。
 ストーンズの舞台装置担当、チップ・マンク達の準備も終わり、まず前座のZ・Z・トップというグループの登場。彼らはテキサス出身の3人組みで、日本でもレコードが出ているので(キング・レコード)お馴染みかと思う。20代前半というわりには、落ち着いた感じで、ただならぬものを感じさせた。彼らはギター、ベース、ドラムスという編成で、ハードな演奏を約40分にもわたって聞かせ、特にブルースっぽいナンバーでは、会場からヤンヤの喝采を浴びていた。彼らは聞かせ所も充分に持ってはいるが、ただ何曲も聞いているうちに、ステージの盛り上がりがあまり見られず、決めどころのない弱さが目立ったのは、我々がストーンズをあまりに期待しすぎていた為だろうか。もう、Z・Z・トップが始まった時から、会場のあちこちではマリファナを吸いながら、コンサートをエンジョイしておりそんなところからも、日本の張り詰めたような感じとは違ったノンビリとした雰囲気が伺われる。

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