− テキサス出身であるがゆえに −

 メンバーが三人ともテキサス出身であることは有名な話。前身バンドである"The Moving Sidewalks", "The American Blues"も、それぞれテキサス州ヒューストン、同ダラスで活動していた。
 かくして、この「テキサス」という言葉は、ZZ TOPが紹介される際に必ず使われる便利なキーワードとなっていったのだ。

 「テキサスの荒くれ者たち」「テキサスの荒野を・・・」「テキサスの砂嵐を・・・」全て、日本人が思い描くテキサスのイメージにピッタリの言葉だが、本当にそうなのだろうか?

 アルバム「リサイクラー」収録"My Heads in Mississippi"の冒頭でこう歌っている。

 「テキサス砂漠を彷徨い歩く・・・」

 こちらのイメージ通りに歌っている!(笑)
 インタビューでもこうだ。「テキサスは本当に広くて何も無い。男は、6発の弾丸の入った銃を持つか、6本の弦のあるギターを持つかしか無いのさ。」ちなみに、ダスティーによれば「日本は(気候が)サウス・テキサスに似ている」とのことらしい。
 だだっ広い荒野に走る、だだっ広い道路。そして、そこを走るのは広い道幅に合わせたようなデカいアメ車。こういった光景はあながち嘘でもないようで、テキサスでは「広い道を走るには、広い車が必要だ。」という笑い話もあるくらいだ。

 しかし、ここまでイメージが作られているテキサスではあるのだが、たまには、そのイメージ、つまり想像や固定観念を取り除いてZZ TOPを聴いたり、紹介したりするのも良いのではないだろうか? 特に、日本の音楽誌関係の方々!


※ 映画でテキサスを体験しよう!
  • Paris/Texas:テキサスの砂漠と都会を同時に感じることが出来ます
  • Alamo:テキサスの歴史が分かる西部劇。ビリーはこの映画を見て涙したそうです
  • From Dusk Till Dawn:テキサス〜メキシコ国境に吸血鬼出現? 挿入歌でZZ TOPが使われています


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