Video / DVD

 
Greatest Hits  (1992)

 この下のライブDVDが出るまで、ZZ Topのオフィシャル映像と言えばこのビデオクリップ集でした。あの80年代が蘇る! >> 解説ページはこちら
Live From Texas  (2008)

 ファンが待ち望んでいたオフィシャルライブ映像です。そろそろバンド結成40年になろうという今、やっと発売されました。しかもファンの期待を全く裏切らない充実した内容。現代のZZ Topを高画質・高音質で存分に楽しめます。ファンなら買って損は絶対無し! まず一曲目は80年代にもオープニングとしてよく使われていた"Got Me Under Pressure"。次は70年代からずっと演奏され続けている "Waitin' for the Bus"〜"Jesus Just Left Chicago"。その後も新旧おりまぜながら、いつものZZ Topライブを見せてくれます。このライブにカメラが入り、ライブDVDになることは事前に告知されていたものの、決して特別なことをやる訳ではなく、セットリストもステージセットも普段どおり。これが ライブバンド ZZ TOP。これを見たかったのです。演奏内容、オーディエンスの反応、全てにおいて(いつもながらに)完璧でしょう。
 見どころも満載、結成当初から変わらないビリーとダスティのステージ・アクション。ビリーの使う「ビリー・ボ・ジュピター」(もとはボ・ディドリーからもらったもの)のピンストライプ入りのホワイトバージョン。裏には「BEER」のシール。ダスティはずっと変わらず '51 オリジナル・プレシジョン・タイプ。フランクのセットはまた新調されたアートワーク入り。マイクスタンドは、99年のフジロックで使用してしたもの(から何代目?)にネオン菅が入ったもの。ギター交換に出てくるギターテクのエルウッド・フランシス(フジロックにも登場)からギブソン製・セレクターの無いカスタム・レスポールを手渡され、ビリーはギターの色に合わせスライドの小瓶の色を変える。ステージ上のアンプはビジュアルを意識した積み方をし、ヘッドは少し前傾にセッティング(これはリズミーン・ツアーの際にも)。
 ボーナストラックではジミヘンのHoxy Ladyを演奏し、バックステージショットでは、付き合いの長いギター・ビルダージョン・ボーリンが登場。また、、結成当初マディー・ウォーターズなんかとやっていたという、楽屋裏でのポーカーを再現。ここでは昔の流儀にのっとりギターのハードケースの上でやるという念の入れよう。ここでのメンバーの会話は、ZZ Topの昔話を楽しめる・・・等々。
 そんなネタは随所に散らばるものの、やはりこのDVD(Blu-Rayも存在)の見所は3人のライブでしょう。ビリーのギターの表情の多さ、体型ともに太っ腹なダスティのベース、リズムの要はやはりフランク。とにかく思う存分ライブを楽しんで下さい。
Amazon> 輸入盤(DVD)(Blu-Ray)日本盤(日本語解説付)音源のみのCD
Double Down Live  (2009)

 上記の「ライブ・フロム・テキサス」から間を置かずしてリリースされたライブ映像。2枚組で現在の映像と1980年の映像を両方楽しむことが出来ます。

★ Live 2008
「ライブ・フロム・テキサス」と比べると、前作は臨場感ある一発録りライブ映像、今回はライブ映像をメインにしたプロモーションビデオといった感じ。基本的にはライブの構成で進みますが、その場面ごとにベストな映像、音源が使われ、間には「おいしい」映像がふんだんに挿入されています。途中、メキシコ風の街角でプロモ写真撮影している場面(「ライブ・フロム・テキサス」ボーナス映像のカット違い)では、黒ずくめの衣装に"ベビーパウダー"をまぶすシーンがあります。これは80年代の"Legs", "Gimme All Your Lovin'" 等のプロモビデオでも使われたZZ TOP往年のワザ。黒い服に白い粉。昔のプロモ写真などを思い出して下さい。懐かしくも笑えるシーンです。
ステージでは日本製エクスパンドラが現役で活躍しています。また、ビリーの弾く黒いBilly Bo Jupiterは衣装に合わせてスパンコールが貼り付けられ、そんなところに気を使うセンスがとてもZZらしいと思えます。ブギの名曲"La Grange"が、リフと間奏部分に歌詞をはさむ最近のバージョンになっており、ジミヘンのカバー"Hey Joe"では、ビリーの渋い声が聞き応え充分。"Heard On The X"は往年のスピードこそ無いものの当時に迫る勢いで「まだまだイケるぜ!」という意気込みを感じさせます。観客は南軍旗をふり大いに盛り上がり、客席もZZ TOPらしいところを映し出しています。
なにはともあれ、最後の"Tush"を聴けば全てOK! そんなライブ映像です。

★ Rockpalast 1980
「ライブ・フロム・テキサス」が出るまで、ZZ TOPの定番ライブ映像として何十年ものあいだ親しまれてきたブート映像「ロックパラスト」。それがこんなに高画質、高音質で観られるなんて、もうそれだけで感激。ライブ前のマカロニウェスタン風のテーマが流れただけで涙が出そうになります。途中、ダステイのベースが機材トラブルでバリバリとノイズが入るシーンや、"She Loves My Auto Mobile"でZZホーンズ(本人たちがサックスを吹く映像)とタイミングが合わないところもそのままで、懐かしい映像を見ている気分になります。ちなみにZZホーンズとの場面ではフランクが映像を見ながら叩いていますが、当時の同期は人力だったんでしょうか。ステージアクションも最高。今と違ってはしゃぎまくり動きまくるビリーとダスティ。'59レスポール「パーリーゲーツ」がエグい音を出しています。まずはギターの音に圧倒されることでしょう。とにかくカッコイイ。3人なのにこの隙間の無さ。最高。完璧です。タッシュ以降もアンコールに応えるのが当時のスタイル。今では滅多にありません。
音も映像も補正がかけられ、見やすく、聴きやすくなっています。今と違う点は、まだアメリカ以外で知名度が無かったZZ TOPの、怖いもの知らずの意気込み、勢いでしょうか。とにかく凄い。ZZ TOPファンなら絶対にマストアイテムです!

レコード会社の都合かも知れませんが、若いころのものと今のものを同梱するなんて勇気のいることだと思います。しかし、これは「俺たちは変わらないゼ。知っているのは3コードだけさ!」という彼らなりのメッセージなのかも知れません。
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