C O V E R  /  T R I B U T E


 
Club Days (Bootleg)  (1976)

 Van Halenのブートレグです。初期ライブでは ZZ Topの曲もセットリストに含まれ、いくつかの海賊盤で Tush, La Grange, Beer Drinkers & Hell Raisers, Francineなどが聴けます。もちろんギターも弾きまくり。若さとエネルギー溢れる、「炎が導火線に引火する直前」のテイクは興奮せずにいられません。
'Snaz  (1981)

 Nazarethが81年にリリースしたライブアルバムです。ギター以外にピアノやキーボードも入り、セッションを楽しんでいる姿が目に浮かんできます。Nazarethのベスト盤にも入るほど素晴らしいテイクで、Nazareth, ZZ Topファンならずとも聴いてソンはないでしょう。 <Amazonで試聴>
Live in London Marquee (Bootleg)  (1985)

 Iron Maidenのブートレグ、ロンドン・マーキーでのシークレットライブです。彼らもいくつかのライブで Tush, Chevroletをプレイしているのですが、特にライブのラスト、アンコールで演奏されるTushはド迫力です。
Live at Olympic Pool (Bootleg)  (1988)

 Whitesnakeの東京公演(ブート)です。アンコールでTushの替え歌、Titsをプレイします。ちなみに、Tushが「お尻」なのに対しTitsは「おっぱい」の意味(笑)。替え歌といっても歌詞はほとんど同じ、曲の構成もそのままですが、2人のギターソロは聴きものです。
Two Nuns & Pack Mule  (1989)

 カルト的なバンド、その名も「レイプマン」が Just Got Paid をカバーしています。ジャンクロックと言われるだけあって、とてもチープ、スカスカな音ですが、この彼らの味が最大の魅力でしょう。 <Amazonで試聴>
Hit List  (1990)

 ロッカーJoan Jettのアルバムです。ZZ Topファンも納得の骨のあるTushが聴けます。また、他の曲も名曲揃いの良いアルバムです。 <Amazonで試聴>
Happy Together  (1994)

 映画やCMで有名になったレニングラード・カウボーイズが Gimme All Your Lovin' をカバーしています。ポルカのリズム、バックにはロシア軍合唱団という奇妙なアレンジで、途中にはなぜか賛美歌のコーラスまで出てくるオドロキの一曲。とにかく、意表を突かれて笑えるアレンジです。
Sixties to Nineties  (1994)

 ZZ Topと古くから親交もあるTina Turnerのライブ盤です。Legs のポップな面をうまく演出し、しかもTina Turnerにピッタリはまっています。また、ギター2本でのリード、バック、シンセの代わり等、生楽器で演奏する際のアレンジが参考になります。 <Amazonで試聴>
King Biscuit Flower Hour Presents in Concert  (1997)

 Girl Shoolが Tushをカバーしています。演奏はいいものの、ボーカルにパンチが無く、もっと力強さが欲しいところです。 <Amazonで試聴>
Protect the Innocent  (1998)

 Motorheadの Beer Drinkers & Hell Raisersです。イントロだけでMotorheadと分らせてしまうのはサスガの一言。彼ららしく、重いながらもメロディの効いたサウンドに仕上げています。 <Amazonで試聴>
ECW: Exterme Music  (1998)

 Panteraが Tres Diablosというプロジェクト名で Heard it on the X をカバーしています。これぞPantera、ヘビー&ナスティーな音です。しかしPanteraサウンドにピッタリとハマッてしまう原曲の凄さに驚かずにいられません。 <Amazonで試聴>
Heavy Love  (1998)

 Buddy Guyが I Need You Tonight をカバーしています。原曲のブルース的な要素をうまく渋く出し、「いなたい」感じに仕上げています。このページに紹介したカバー曲の中で、一番落ち着いて聴ける名曲です。 <Amazonで試聴>
Gimme All Your Lovin' 2000  (1999)

 女性ラッパーのMartayによる、Gimme All Your Lovin'を元ネタにしたクラブミュージックです。ZZ Topの田舎くさい「踊り」を一気にクラブの中へ持ちこんだと言えば良いでしょうか。原曲とは全く違います。ちなみに、この曲はTop30に入るスマッシュヒットとなりました。 <Amazonで試聴>
Gimme All Your Top   (2000)

 ZZ Top へのトリビュートアルバムです。トリビュートとして一枚にまとまったものはこれが初でしょう。主に80年代から活躍しているHR/HMミュージシャンが参加しています。さすがにそれぞれのカラーが出ており、オリジナルとは一味も二味も違った楽曲になっています。なお、発売当初と現在とでは、ジャケットが異なりますが内容は同じです。(左の写真は発売当初のもの。現在はガソリンスタンドに止まるアメ車という風景)
>>> [曲目と参加メンバー]  <Amazonで試聴>
Pickin' On ZZ Top  (2000)

 ブルーグラスのベテラン・ミュージシャンが集まったトリビュートアルバムです。いわゆる「ロック」というジャンルではないでしょうが、そのクオリティーの高さから、ファンの間では良い評価を受けているようです。 <Amazonで試聴>
Sharp Dressed Men  (2002)

 カントリー・ミュージシャン達がZZ TOPをトリビュートしたという本盤。ZZ TOP本人達とも交流があり、音楽番組に一緒に出演したりするだけあって、他のトリビュート盤に比べ、曲をうまく消化しています。例えば、Jesus Just Left Chicago 〜 Waitin' for the Bus のとても自然な流れ。本人達よりも本物っぽい La Grange。スウィング調になった和みのShe Loves My Automobile。オリジナルのR&B感を入れた I Thank You。現曲が分からなくなるほどカントリー調な Fearless Boogie等々、ZZ TOPとも通じる部分もあるこのトリビュート盤はお勧めの一枚です。なお、エグゼクティブ・プロデューサーには、あのビル・ハムの名前もあがっています。<Amazonで試聴>
The Steel Guitar Tribute To ZZ Top  (2002)

 これで4作目となるトリビュートものです。スライドギターならば本家も多様するので、スチールギターとZZ TOPが合わないわけは無く、聴いていてまず違和感は感じ無いものの、これをどんなシチュエーションで聴くのかと、疑問が湧くのも確か。とは言うものの、Blue Jean Blues などのゆったりしたに曲は、スチールギターの流れる音が大平原の雰囲気を醸し出し、やっぱりいいなぁと、思わされてしまいます。 <Amazonで試聴>
Lullabies to Paralyze  (2005)

 ビリー・ギボンズのファズトーンにも通じるブーミー・サウンドのQueens Of The Stone Ageが "Precious And Grace"をカバー。なんとここでは、ビリー本人もボーカルとギターで参加しています。 しかも、ボーカルが掛け合いで歌われるのは大変珍しいこと。ただ残念なのは、あのビリーのしゃがれ声は、特に年齢が若いと、なかなか出るものではありません。少し迫力に欠けるように思います。 ギターソロは3人ほど?が交代で披露。それぞれが演奏を楽しんでいる様子がよく分かります。ビリーのソロもノリがよく、世代を超えた共演が演奏に反映されたのではないでしょうか。 楽器編成にはラップ・スチールも入っており、オリジナルに近いエンディングが聴けるのもグッドです。 また、彼らのオリジナル曲にもビリーは参加しています。
CDレビュー>>ディスコグラフィ    <Amazonで視聴>
Anthology Greatest & Latest  (2007)

 サザンロックの中でも特徴あるバンドと言われるアトランタ・リズム・セクションが、ZZ TOPの"Gimme All Your Lovin'", "Sharp Dressed Man"をカバー。両曲ともZZ TOPの代表曲なのでカバーされることは多いのだが、彼らの個性的なところは、それらをメドレーで演奏していること。"Gimme All..."の、爽快なドラムのイントロが始まったと思いきや、いきなり"Sharp Dressed Man"のリフに変更。ひとしきり歌ったあと、"Gimme All ..."へ戻り、そのままギターソロ〜エンディングまで続く。ZZ TOPは得てして似た曲が多いのだが、ここまで分かりやすくそれを表現されるとは。また、イントロで一発かまされるピッキング・ハーモニクスにもニヤリとさせられる。さすが、よくご存知で。
<Amazonで視聴>
Anthology Greatest & Latest  (2008)

 ZZ TOPトリビュートアルバム。出演バンドのほとんどを私は知らないのだが、その道では実力派バンドなのだろう。どのバンドもとても手馴れた演奏。また、本盤には上で紹介している「アトランタ・リズム・セクション」のカバー曲も含まれている。1曲目、「Molly Hatchet」の"Sharp Dressed Man"は、勢いある生々しいサウンドが素晴らしい。このある意味古い曲を見事に生き返らせている。「Jim Dandy's Black Oak Arkansas」は、ZZ TOPのシンセ全開の"Legs"に鉄道の汽笛を入れてブルースのトレインソング風にしているところがとてもユニーク。「Pat Travers」(2曲参加)の弾くギターはエッジが効きつつも、"いなたい"フレーズが楽しめ、「National Dust」の"I'm Bad, I'm Nation Wide"の特にヴォーカルは、オリジナルを忠実に再現しながらもごく自然に個性を出している。全体的にそうだが、奇をてらったアレンジはほとんど無く、カバーされているのも代表曲ばかりなので、ZZ TOPファンならアルバム一枚をゆっくりと楽しめるのではないだろうか。 <Amazonで視聴>


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