S P E C I A L  T R A C K S # 2


Compilation Albums
A Journey To Tyme, Vol.1  (1982)

 60年代に活躍したサイケ/ガレージバンドの企画盤LP。8つのバンドのシングル盤のA面、B面がそれぞれ収録されており、LPのA面には、各シングルのA面曲、同じくB面にはB面曲が順に並んでいる。ビリーがやっていたMoving Sidewalks は4曲目、ダスティ、フランクがやっていたAmerican Bluesは8曲目に入っている。これを聴くと、「ポップ」な ビリーに対し「ハード&ヘヴィー」な ダスティ・フランクという特徴が良く分かりとても興味深い。そして、8曲目、つまりラストに American Blues を持ってくるのもうなづける。ビリーも含め、他のバンドは軽快なマージービート路線なのに対し、American Bluesはヘヴィーで異端なのだ。それはクリームのモノマネ的でもあるのだが。なお、現在はこれの Vol.2 と共に2枚組みのCDとして発売されているようである。 <Amazonで試聴>
Endless Journey Phase 1  (1982)

 上記と同様、60sサイケ/ガレージのコンピレーション。ここでは、Moving Sidewalks の "I Wanna Hold Your Hand" を聴くことが出来る。これは言うまでも無くビートルズの超有名曲である。ZZ TOPとビートルズという、一見接点がなさそうな選曲に違和感を感じるが、当時、リアルタイムのビートルズはとうてい無視出来る存在では無かったのだろう。そういった意味でビリー・ギボンズも他のバンド同様、流行の音楽をやっているバンドに過ぎなかったのである。実際、LPに収録されている他のバンドと比べても違和感も無く聴ける。ちなみに、Moving Sidewalksは "I Wanna ..."を1968年に7インチ・シングルとしてリリースし、ビリーにしては珍しく多重録音によるハモリ・フレーズをプレイしている。
Where the Pyramid Meets the Eye  (1990)

 テキサスのカルトヒーロー、ロッキー・エリクソンへのトリビュートアルバム。ZZ Top は "Reverberation" という曲をカバーしている。ロッキーのバンド "The 13th Floor Elevators" の特徴である「トゥクトゥクトゥクトゥク・・・」と鳴りつづけるパーカッション(?)を ZZ流に現代シンセサウンドで再現している。カバーではあるが、さすがにルーツとするだけあってとても ZZ TOPらしい曲に仕上げている。その他の参加アーティストは、R.E.M, プライマル・スクリームなど。多くのアーティストがこのローカルなカルトヒーローに影響されていたのだ。 <Amazonで試聴>
Acid Visions - Volume 3  (1993)

 数多くの名もないガレージロックバンドを3枚のCDに収めた強力なコンピ。このアルバムを全て聴いているとガレージ・サウンドが好きになること間違い無し! 脳内全てがガレージ一色に染まる。ここでは、ドラムのフランク・ベアードがセラーというストリップ・クラブで働いていた時期の曲 "Bad Day" を聴くことが出来る。キャッチーでシンプルなビートロックなので、上手いとも下手とも言えないのだが、当時14歳?ぐらいだったことを考えると、この頃から頭角を現していたのかもしれない。 <Amazonで試聴>
30 seconds Before The Calico Wall  (1995)

 60年代のガレージ・シーンを集約した企画盤。上に紹介した "Endless Journey Phase 1" と同じ "I Want To Hold Your Hand" が収録されている。解説のブックレットに、Moving Sidewalks の ファンクラブ会員証?が紹介されている点が、とてもレアである。また、同バンドのヒット曲 "99th Floor" を他のバンドがカバーしており、当時どれほど売れた曲なのかを知ることも出来る。 <Amazonで試聴>
Along For The Ride / John Mayall and Friends  (2001)

 現役で活躍し続けるブルース・ゴッド、ジョン・メイオールが数多くのビック・アーティスト「友人たち」と共演している一枚。これまでZZ TOPメンバーは、他のアーティストと共演しないことでも有名だったのだが、このアルバムあたりから各個人が他バンドのアルバムに参加したり、ライブで客演する等の活動が増えてきた。ちなみに、他アーティストの共演をしなかった理由は、第4のZZ TOPメンバーとも言える、ビル・ハム(プロデューサー)の方針であったらしい。ここでは、ビリー ギボンズが1曲リード・ギターとして参加し、いつものようにユーモアあふれる、そして重くずっしりとしながらも気持ち良いギターを聴かせてくれる。しかし、バッキングには一切参加せず、ソロのみという点もなんだか「お客さん」的扱いで、これ以降の参加アルバムに比べて大人しめなのも確かである。なお、他の参加メンバーもいずれも「伝説の」と呼ばれる方々ばかりであり、本当にどの曲も個性的で楽しめる一枚だ。
参加メンバー:Gary Moore, Peter Green, Mick Feetwood, Mick Taylor, Billy F Gibbons, Jonny Lang, Otis Rush, Steve Cropper, Joe Yuele, Steve Miller, Andy Fairweather Low, Dick Heckstall-Smith, Buddy Whittington, Shannon Curfman, Red Holloway, Billy Preston, Tom Canning, Jeff Healey, John Mcvie, Chris Rea
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Live And Kickin'/ Willie Nelson & Friends  (2003)

 カントリー界の大御所、ウィリー・ネルソンの生誕70周年を記念したイベント。アメリカではテレビ放映もされたようだ。出演者は多彩だが、その一部を紹介しよう。2曲目、いきなり御大クラプトン登場。いつもながら一発で分かるそのサウンドは流石というしかない。4曲目、アコギだけで歌われるポール・ウェラーとの"Homeward Bound"。二人のコーラス・ワークがとても綺麗だ。7曲目ワイクリフ・ジョンは、レゲェ風のラップでカントリーを歌い、こういう解釈もありなのかと個人的に一番楽しめたナンバーだった。8曲目、ノラ・ジョーンズはやはり歌がうまい。もともとカントリーも好きなようである。さて、ここでお待ちかねZZ TOPの登場。ウィリーとの"She Loves My Automobile"は、ハウスバンドのホーンセクションも入っているためか、ZZ自体の演奏はいたってシンプル。憧れのウィリーと気楽にセッションを楽しんでいるといった印象でとても楽しそうである。11曲目、レオン・ラッセル、レイ・チャールズはウィリーと共に、レオンのヒット曲"A Song For You"を演奏。ソウルフルで渋くてカッコイイ。未収録だが、レオンとウィリーはストーンズの"Jumpin' Jack Flash"も演奏したそうだ。ラストはエアロスミスのスティーブン・タイラーが出演。ハマッてると思ったらそれもそのはず、エアロの曲だった。数多くのアーティストが入れ替わり立ち代り出演するアルバム。今度はじっくりとウィリーのみを聴いてみたいと思う。 <Amazonで試聴>
Crossroads Guitar Festival / V.A. (DVD)  (2004)

 エリック・クラプトンの呼びかけで、多数のギタリストたちがテキサス州ダラスに集結した一大イベント。参加ギタリストは本当に多く、B.B.キング、バディ・ガイ、ジミー・ヴォーン、ラリー・カールトン、ジョン・マクラフリン、はたまたスティーヴ・バイまで、これでもほんの一部である。3日間行われたショーの大トリで ZZ TOPは出演。本編でクラプトンが語っているのだが、「トリは彼ら(ZZ TOP)だと最初から決めていた」とのこと。昔、テキサスのジュークボックスでZZ TOPを聴いて世界が変わったらしく、ビリーの確固たるブルース基盤というものを十分に認識していると言っている。そんなZZ TOPの収録曲は、"La Grange"と"Tush"。演奏はもうノリノリ。最高にいい音を聴かせてくれる。ビリーのスライド(ギターのボディーカラーにあわせて赤いビンを使用)もバッチリ決まっている。曲中のMCも普段のライブの比ではない。少しテンポが早すぎるが、彼らがノッていたからなのか、近づいていた暴風雨のせいかは不明である。実際この後に、ZZ TOP、クラプトン、ジェフ・ベックなどのセッションタイムがある予定だったが、嵐のせいで中止となったのだ。ZZの演奏中にもスタッフが、嵐が来るからステージを早く切り上げるよう言ったとか。いずれにせよ、最高の演奏に間違いない。また、オフィシャルとしての貴重なライブ映像でもある。 ZZ TOP以外では、クラプトンを始め、何人ものブルースマンたちが、まるで楽しく語り合うかのようなセッションを展開し、それを見るだけでも幸せな気分になれる映像だ。 しかし、まるでZZ TOPのような風貌の客が多くいるのは、会場がテキサスだからだろうか? <AmazonでGet!>
Lullabies to Paralyze / Queens Of The Stone Age  (2005)
 いつものZZ TOPとは違い、予備知識ゼロに近い状態でこのアルバムを聴いたファーストインプレッションである。ヨーロッパの民謡を思わせるようなイントロから、ブーミーなベースとギターが入ってくる。なかなかカッコいいではないか。イメージ的には、湿度が高くて薄暗い欧州の森を感じさせるサウンド。ベースと共にギターまでもがブーミー。これは何かに似ている。そう、最近のビリー・ギボンズのファズ・トーンそのもの。ビリーが参加しているのも、そんなファジー ("Fuzzy"。アルバム「XXX」のサブタイトルより) な曲 "Burn The Witch"だ。この曲、まず耳に入ってくるのはビリーの超低音でのコーラス。魅惑のバリトン・ボイス! そしてギターソロ。ここでは周りの音に比べて歪みは少なく、いつものビリーらしいフレーズ。「ギターはこうやって弾くもんだ」とでも言うかのような余裕のあるソロは、まさに熟練職人の音だ。普段のZZ TOPでは気付かなかった、"若人"と共演したからこそ際立ってそう感じられる"本物の音"を聴くことが出来る。なお、日本盤のボーナストラックには、ZZのカバー曲"Precious And Grace"も収録。ビリー本人も参加している。>>カバー曲紹介ページ    <Amazonで視聴>
American Made, World Played / Les Paul & Friends  (2005)
 2005年6月9日に90歳を迎えたレス・ポール氏を祝して、レス・ポール・モデル愛用者達が集まって作られたアルバム。もちろん本人も全曲に参加しており、特に自身の曲では、まるで"おもちゃ"で楽しく遊ぶかのようにレス・ポールを弾いている。参加メンバーは多く楽曲も多彩なのだが、7曲目に入るといきなり歪んだ爆音ギターが。そう、ビリー・ギボンズはいつもと変わらぬ深く歪んだレス・ポールで我が道を突き進んでくる。バックにはハイラム・ブロックとウィル・リー。なんと、伝説の24丁目バンドとビリーの共演という面白い組み合せ。さすがバック陣は手馴れたもの。ビリーにあわせた音作りで完璧にキメてしまう。このアルバムの中でハイラムとウィルは、ハウスバンド的な役割として他アーティストのバックも務めており、フロント陣に合わせた表現の違いを楽しめるのも聴きどころのひとつ。 他には、ジェフ・ベックとクラプトンの聴き比べが出来き、それぞれサム・クックの歌にギターを入れているのだが、サムの歌を生かしているのはべックだった。器用さではやはりべックが上だと思う。その他、不良ロッカーのキース・リチャーズ。懐かしいリック・デリンジャー、ビリーと芸風の似ている(ビリーが真似した?)バディ・ガイ等々が参加。しかし、一番楽しそうに弾いているのは、間違いなくレス・ポール本人だと感じるアルバムだ。
参加メンバー:Billy Gibbons, Sting, Joss Stone, Kenny Wayne Shepherd, Edgar Winter, Eric Clapton, Sam Cooke, Peter Frampton, Neal Schon, Beth Hart, Jeff Beck, Richie Sambora, Buddy Guy, Keith Richards, Rick Derringer, Johnny Rzeznik, Steve Miller, Joe Perry, Mick Hucknall, Steave Lukather, Hiram Bullock, Will Lee
<Amazonで視聴>
80 / B.B. King & Friends  (2005)

 2005年9月16日に80歳を迎えたB.B.キング氏を祝して、彼と交流のあるミュージシャン達が集まりレコーディングされたアルバム。上記レス氏のアルバムとほぼ同時に発売され、後世に名を残すギタリストが未だ第一線で活躍していることがよく分かる。こちらのアルバムはもちろん全編ブルース。B.B. Kingの歌とギターをメインにゲストが参加する形をとっており、アルバムとしての統一感がある。クラプトンとビリー・ギボンズは上記のアルバムにも参加しているが、二人ともこちらでは少し控えめ。あくまでB.B.が主役なのだろう。いつもはゴリゴリとソロを弾きまくるビリーも、ここではB.B.との掛け合いでちょっとしたフレーズを間に挟む程度。ただし、その一音にとても重みがあるのだ。聴く者に有無をも言わせぬサウンド。
大御所、Bobby "Blue" Bland も参加しているのだが、彼はビリーのアイドルの一人。録音日も同じようなので、ビリーも楽しんでいたのではないだろうか。若手?ではジョン・メイヤー、意外なところではエルトン・ジョン、グロリア・エステファンなど、結構幅広いメンバーが集まっており、楽器より歌がメインとも言える聴きやすいアルバム。ブルースの入門用としてもお勧めできる一枚だろう。
参加メンバー:Billy Gibbons, Van Morrison, Eric Clapton, Sheryl Crow, Darryl Hall, John Mayer, Mark Knopfler, Glenn Frey, Gloria Estefan, Roger Daltrey, Bobby Bland, Elton John
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All The Rights Reasons / Nickelback  (2005)

 日本盤に入っている解説によると、ニッケルバックのメンバーがZZ TOPのコロラド公演を見たのがきっかけで親交が深まったとのこと。ビリーは1曲目、11曲目に参加している。1曲目、ツーバス連打、ヘヴィーなギターリフ、低くウネるベースという曲で、御大ビリーも頑張る(笑) そもそも最近のビリーは歪み成分の多いサウンドなので実は全く違和感など無く、しかも、ヴォーカル・パートではあのバリトンボイスがドスを効かせる。しかも曲はキャッチーだ。他の曲もそうだがニッケルバックの曲はリズムがヘヴィーで、メロがキャッチー。ポップな要素が存分にあるのだ。ビリーと意気投合したのも納得どころか、おそらく彼らの曲にはビリーも嫉妬したのではないだろうか。音だけを聴くと大御所らしく渋くキメているようだが実はノリノリだったのでは?。なお、8曲目では故ダイムバック・ダレル (彼もZZ TOPと同じテキサス出身。過去にZZ TOPの曲もカバー) のギターを聴くことが出来る。 <Amazonで視聴>
Two Sides of If / Vivian Cambell  (2005)

 現デフ・レパードのギタリスト、ヴィヴィアン・キャンベルのソロアルバム。元Dioということもあり、世間からは早弾き超絶プレイを求められる傾向にあるようで、その彼が自身のルーツであるブルース・アルバムを出したものだからファンからの評価は察して知るべし。実際中身はどうだろうと思い1曲目を聴いてるみると、ブルースをやってはいるが、エッジの効き過ぎたギターサウンド。これはありがちな、どっちつかずのパターンかなと思いながらも聴き続けると、なんだか気持ちよくなってくる。ギターもそうだし、彼自身のヴォーカルがとても良い感じ。本当にブルースが好きなんだということが分かってくる。ビリー・ギボンズは6曲目、12曲目に参加。共に今まであまり聴くことの無かった他ギタリストとの掛け合いを聴くことが出来る。特に12曲目は、ビリーのオリジナル曲を、ヴィヴィアンが歌うというとても珍しい試み。ZZ TOPのようでZZ TOPじゃない。面白い曲である。なお、ブックレットには曲ごとに、ヴィヴィアンの使用機材と共に、ビリーの使用機材も掲載されている。<Amazonで視聴>
Overnight Sensational / Sam Moore  (2006)

 「ホールド・オン・アイム・ア・カミン」、「ソウルマン」などで有名なサム&デイヴの一人、サム・ムーアの最新ソロアルバム。サム・ムーアは映画「ブルース・ブラザース 2000」で牧師役のジェームス・ブラウンと共に出演していたのでご存知の方も多いであろう。ZZ TOPもアルバム「デグェロ」で、サム&デイヴがヒットさせた「アイ・サンキュー」をカバーしている。このアルバム、ソウル界の大御所サムだけあってゲストが凄い。ボン・ジョヴィ、スティング、ブルース・スプリングスティーン、シーラ・E... と、なぜか80sな中間達がいっぱい。他にもクラプトン、ポール・ロジャース等のロックレジェンド系もしっかりと参加している。ビリー・ギボンズは9曲目 "If I Had No loot" のギターソロのみで参加。心地よいミディアムテンポのファンクナンバー(こんな曲はおそらく ZZ TOP には作れまい 笑)に、いつもよりはクリーン・トーンのビリーがゴリゴリと切り込む。その瞬間、曲全体のリズム感が変わってしまう! 個性とも言えるが、半面、不器用さもよく分かる興味深い音源だ。なお、御大サム・ムーアはこの時点ではなんと71歳。しかし声が若い。全く衰えを知らず、綺麗なシャウトも健在である。また本盤は、つい先日亡くなられたビリー・プレストンが参加していることも聴き所である。 <Amazonで視聴>
Butchering the Beatles / V.A.  (2006)

 往年のHR/HM系ミュージシャンが50数名も集まり、ビートルズをカバーしたというオムニバス。ビリーが1曲ボーカル&ギターで参加している。実は、ビリーは ZZ TOP の前身バンド Moving Sidewalks 時代に "I Want To Hold Your Hand" をカバーしているので、ビートルズソングは(公式な音源として)約40年ぶり。この中ではビリーは"Revolution"をカバーし、これがまたロックンロールな曲で実にハマっている。もう一人のギタリスト:ヴィヴィアン・キャンベルとも、少し前(この2つ上参照)に共演しているだけに掛け合いもバッチリ。リラックスしたレコーディングだったのかも知れない。しかし、他曲の参加メンバーがひとクセ、ふたクセあるエッヂの効いた連中ばかりなので、ビリーなんて大人しいものだ。言うならば、このアルバムの楽しみ方は、この鋼鉄魂のメンバーたちだろう。いつも綺麗に超絶ギターを弾くスティーヴ・バイ、リッケン使いだけあってビートルズが合っている?レミー・キルミスター。どこでもボーカルの邪魔をするインギー、素顔KISS時代のお2人、エリックシンガーとブルース・キューリック。もうボーカルしかやらないのか?踊れるベーシスト:キップ・ウィンガー、まだまだ歌うぞアリス・クーパーなどなど。とにかく皆さん弾きまくり、歌いまくり。面白いアルバムである。 <Amazonで視聴>
Allman Brothers Band Live  (2009)

 オールマン・ブラザース・バンドのオフィシャル・ブートレッグ。ニューヨーク・ビーコンシアターのライブにビリー・ギボンズがゲスト出演しています。参加曲は、"Stormy Monday", "Statesboro Blues", "Jesus Just Left Chicago"。オールマンズとZZ TOPで相性が悪いわけがありません。ビリーはバンドと阿吽(あうん)の呼吸でブルースを奏でています。いつものビリーよりもブルースフィーリング溢れるフレーズで、とても心地よくサザンロック〜ブルースを存分に楽しむことが出来る演奏。ちなみに、同バンドのビーコンシアター・ライブにはクラプトンがゲスト出演したこともあり、あの"レイラ"を(オールマンズと一緒に)演奏し、これもかなりの名演だったとのこと。
>> オールマン・ブラザース・バンド オフィシャル・ブートレグ・サイト
I Feel Like Playing / Ronnie Wood  (2010)

 ロニー・ウッドのソロアルバムにビリー・ギボンズが2曲ゲスト参加しています。
「I Gotta See」:R&B調のソウルフルなバラード。ZZ TOPではまずやらないであろう一曲で、このような曲に参加していることがちょっと不思議でもあります。大人し目にバッキングで参加しているようです。
「Thing About You」:軽快なロックンロール・ナンバー。中間部ではロニーと掛け合いでギターソロを展開しています。すぐにビリーと分かるフレーズでZZ TOPファンならばニンマリしてしまうでしょう。エンディングはジャムセッション風にソロ回し。スタジオの和やかな雰囲気が伝わってくる好演です。
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Crossroad Guitar Festival 2010  (2010)

 2004年の第一回目にも参加した同フェスティバル。前回は悪天候直前のトリでせわしなく演奏されていたような気もする内容でしたが(曲が”タッシュ”だったので実際ノッていたのですが)、今回は明るい青空の下のんびりとした雰囲気です。バディ・ホリーに扮したコメディアン=ビル・マーレーの「彼らのヤギヒゲは本物だ!」との紹介から”ウェイティン・フォー・ザ・バス〜ジーザス・ジャスト・レフト・シカゴ”をプレイ。曲調的にも会場的にも開放感あふれるリラックスした演奏で、じっくりとビリーのギター・サウンドを堪能することが出来ます。映像を見るだけでとても気持ちよくなれること間違いなし。ちょっとした危ういトーンなどまったく気にならないでしょう。演奏後、ビリー、ダスティー、フランク3人が並んで挨拶するのですが、フロント二人のキメキメのステージ衣装に比べ、フランクだけがTシャツにブルージーンズというカッコが笑えます。
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